内容説明
サッカーが日本と韓国で近代的な身体形成の大衆的媒体として成立し、ナショナル/ローカルのレベルでどのように表象されてきたかを両国でのフィールドワークを通して明らかにする。
目次
第1部 理論的視座構成(ナショナリズム研究への文化人類学的視座;スポーツに関わる日韓のナショナリズム研究における本研究の位置づけと事例研究のための手続き)
第2部 日韓の地方都市における事例研究―地域のサッカー活動に見るナショナル/ローカルな契機(静岡県(旧)清水市の事例
済州道西帰浦市の事例)
著者等紹介
金明美[キンメイビ]
1970年東京生まれ。筑波大学第三学群国際関係学類卒業。九州大学大学院比較社会文化研究科修士課程修了。ロンドン大学University College London社会人類学修士課程修了。九州大学大学院比較社会文化研究科博士後期課程単位取得退学。博士(比較社会文化)。現在、静岡大学情報学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kozawa
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割と面白かった。文化人類学的に、日本は清水市を、韓国は済州島のある地域を中心に黎明期から現在までサッカーがどのようにその地域に根付いてきたかをとく。これであってるのかよくわからんところもあるが、そんな外れでもない気はする。とはいっても、結論には「だから何」的な部分もないでもなく、そもそも何故日本が清水市で、韓国が済州島のある地域なのか。それでどう日韓を代表できるのかはイマイチよくわからん。日本のサッカー市の一面を韓国を例に比べるといった意味でも興味深いし、日韓の文化差一般とみても興味深い点はある2010/09/04