内容説明
徳川幕府下の信州・松代藩において村持地ならびに二か村の共同入会地が、地租改正の山林原野官民有区別によって官有地に編入される。この山林と水の返還を内務省に求めた旧村(部落)にたいして協力した旧藩士らの努力と、その後について、残された文書・資料にもとづいて明らかにした画期的な研究である。
目次
第1章 沓野部落有地の公有地編入と官有地編入
第2章 官林の民有引戻しと借山
第3章 沓野部落の山林引戻し
第4章 館三郎と沓野山林の引戻し
第5章 官林の民有地への引戻しの法理
第6章 館三郎と水利権
第7章 館三郎と沓野部落有財産と入会権
第8章 館三郎の沓野部落への訴訟と終焉
第9章 館三郎の略記と業績
著者等紹介
北條浩[ホウジョウヒロシ]
東京市神田に生れる。財団法人・徳川林政史研究所主任研究員、帝京大学法学部教授、同大学院法学研究科教授、アメリカ・ヴァージニア州立ジョージメイスン大学客員教授等を歴任
宮平真弥[ミヤヒラシンヤ]
沖縄県那覇市に生れる。流通経済大学法学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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