内容説明
童話集の編者として知られるグリム兄弟は、法学者だった。ドイツ・ロマン派の影響のもと、兄ヤーコプ・グリムは、“法”のことばと“詩”のことばを、ゲルマンの“歴史”によって統合する。グリム兄弟を中心に、ヴィーコ、ヘルダー、ヘーゲル、サヴィニー、ミシュレ、ガンス、ハイネを配置した、壮大な思想史の企て。
目次
第1章 “法の詩学”再考―ヴィーコ、ミシュレ、そしてグリム
第2章 ヴィーコと“法の詩学”
第3章 ヘルダーとヘーゲル
第4章 ヘルダーとグリムの言語起源論
第5章 ヘーゲル、サヴィニー、グリム
第6章 サヴィニーとグリムの歴史法学
第7章 ヤーコプ・グリムにおける歴史と法と言語のトリアーデ
第8章 ヤーコプ・グリムとゲッティンゲンの七教授事件
第9章 ヤーコプ・グリムとフランクフルト国民議会
第10章 エドゥアルト・ガンスにおける法哲学と法史学
第11章 ガンス法、あるいは白鳥と鵞鳥の物語
著者等紹介
堅田剛[カタダタケシ]
1950年宇都宮市に生まれる。1975年上智大学法学部卒業。1980年明治大学大学院法学研究科博士課程修了。現在、獨協大学法学部教授、法学博士(明治大学)。専攻は法思想史・法哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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