内容説明
基本的人権の尊重を掲げる憲法のもとで学んでいる現代日本の学生たちにとって、人権が尊重すべき権利だということは常識になっている。ところがそのために、むしろ人権についてまじめに考える機会は少なくなっているかに見える。それは人権が侵害される状況が、どこか遠い世界や遠い昔の出来事でしかないとの認識につながっている。そのような若い人たちが人権という思想を知り、現代社会における人権侵害の現状や、それを克服するための社会制度について学び、人権を身近な問題として考えるようになってほしいと願い、そのための分かりやすいテキストを目指したのが本書である。
目次
1 人権入門(人権を考えるために;現代の社会的不平等と人権)
2 ジェンダー・セクシュアリティと人権(親しい人からの暴力;愛のかたちと差別・偏見)
3 マイノリティーと人権(先住民の権利とは何か;在日ブラジル人が挑戦する言葉・心・法の壁 ほか)
4 現代社会と人権(「監視社会」をどう生きるか;ファッションとメイクにおける剥奪と呪縛 ほか)
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