内容説明
日本の温泉関係判決や資料と、ヨーロッパの温泉法・水法や条例などを調べ、温泉についての立法化を唱導するとともに、はじめて体系的に温泉法概論を起草した。温泉の権利関係、あるいは水の法律関係についての論文等も多く、研究としても先鞭をつけられた。温泉法概論は草稿のままで残されていたのを、今回、利用者の便をはかるために新漢字・表記にあらため、参照されていた判決については、その主要部分を挿入するなどして編集した。温泉法の新しい制定がのぞまれている今日、本書の果たす役割は大きい。
目次
1 温泉権概論
2 温泉権の基本
3 温泉権の本質
4 温泉法制定の社会的要請
5 比較法的考察
6 温泉立法資料
著者等紹介
杉山直治郎[スギヤマナオジロウ]
東京帝国大学法学部教授、中央大学比較法研究所長
北条浩[ホウジョウヒロシ]
東京市神田に生れる。財団法人・徳川林政史研究所主任研究員、帝京大学法学部教授、同大学院法学研究科教授、アメリカ・ヴァージニア州立ジョージメイスン大学客員教授、徳川林政史研究所客員研究員等を歴任
上村正名[カミムラマサナ]
帝京大学文学部社会学科教授、東洋大学文学部教授、同大学院教授
宮平真弥[ミヤヒラシンヤ]
沖縄県那覇市に生れる。流通経済大学法学部講師
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