フェミニズムと経済学―ボーヴォワール的視点からの『資本論』再検討

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  • サイズ A5判/ページ数 533,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784275003355
  • NDC分類 331.6
  • Cコード C3033

内容説明

本書の直接的な問題関心は、二〇〇五年から二〇一五年までの時期を中心とした女性のM字就業の解体を中核的内容とする日本におけるジェンダー革命の端緒的展開の予測と二一世紀の世界史的なジェンダー革命の展望を明らかにするための歴史的・理論的考察である。そのためにフェミニズムの古典としてのボーヴォワール『第二の性』と、マルクス経済学の古典としての『資本論』とを比較検討しつつ、マルクスが検討しえなかった歴史と現状の資料、とくに性・生殖史と近現代の人口史の資料によって『資本論』を再検討する。

目次

第1編 『第二の性』の歴史的射程(構成とメッセージ;生物学的運命と労働論的運命;フェミニスト「経済学批判」に向かって)
第2編 ボーヴォワール的視点からの『資本論』再検討(「本源的蓄積」論および「蓄積過程」論の再検討;「必要労働」論および「私的労働」論の再検討;ジェンダー革命の時代に向かって)

著者等紹介

青柳和身[アオヤギカズミ]
1944年静岡県に生まれる。1971年京都大学経済学部卒業。1979年同大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、岐阜経済大学経済学部教授・経済学博士
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