内容説明
生体認証は、社会基盤における重要な認証方法として位置づけられています。このため、本技術を導入・開発するユーザや技術者は、最先端の技術を適切に把握する必要があります。また、技術のみならず、セキュリティ技術の一環としての理解や、個人情報の扱い、つまり法律、プライバシーなど社会的観点での検討も必要です。本書は、上記の観点から、生体認証技術を学ぶ初心者、企業における技術者、大学生などを対象として、基本的かつ重要な内容をわかりやすく解説しています。さらに、応用事例や市場の動向についても収録しており、今後一層の普及拡大が期待されている生体認証技術の正しい理解や効果的な活用にも役立つ内容です。
目次
1章 バイオメトリック技術と本人認証
2章 生体認証技術
3章 生体認証モデル
4章 データおよびプログラムインタフェース
5章 認証精度とその測定方法
6章 生体認証技術の標準化
7章 セキュリティとプライバシー
8章 応用事例
9章 市場の動向
10章 用語および関係サイト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shinjuro Ogino
1
勉強になった。 ・生体認証は、指紋、顔、手のひら、虹彩、署名(動き)、耳介、歩容等多彩だ。 ・手のひら認証は、非接触方式なので衛生的だ。誤って他人を認証する確率が1000万分の1という。 ・ただ自分としては、銀行ATMの生体認証は、銀行以外のATM(コンビニ等)では当面引き出せず不便ではないかとの心配がある。 ・インドで2009年から10年計画で始まったAadhaar(アドハー、国民ID計画)がすごい。12億人の10指の指紋、虹彩、顔写真を登録するもので、19年末に向け、順調に進んでいるとのこと。2019/06/17
ふら〜
0
生体認証についての種類や活用方法などのトピックについて分かりやすくまとめられている。インドの12億人の国民を一意に識別しようとするAadhaarプロジェクトは中々壮大で驚いた。NIST SP800-63が出てこない気がしたが、あれは生体認証に限った話ではないから本書では取り上げていないってことかな。いずれにしても分かりやすいだった。2020/07/19
かつたま
0
巻頭の読み方に沿って1、2、3、8章のみ読んだ。仕事で少しでも会話についていけるかな?2020/06/19