内容説明
新規事業創出につながる工学知の創造、そして世界の富と豊かさ・幸福を形成するそこに日本のイノベーターたちが居る。
目次
1 量子ドットデバイスの提案と実現―荒川/泰彦(東京大学生産技術研究所教授・ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構長)
2 リチウムイオン電池の基本構造を確立―吉野/彰(旭化成株式会社フェロー・理事・吉野研究室室長)
3 デジタルカメラの手振れ補正技術などの発明―大嶋/光昭(パナソニック株式会社R&D部門顧問・京都大学特命教授)
4 三次元デバイスを可能にするTSV技術の先駆的研究―小柳/光正(東北大学未来科学技術共同研究センター教授)
5 酸化亜鉛発光ダイオードおよび新規デバイスの創出―川崎/雅司(東京大学大学院工学研究科量子相エレクトロニクス研究センター教授)
6 IGZO薄膜半導体、鉄系高温超伝導体など新規材料の創出―細野/秀雄(東京工業大学応用セラミックス研究所教授)
7 チタン‐ニッケル系形状記憶合金の研究開発と実用化への貢献―宮崎/修一(筑波大学大学院数理物質科学研究科教授・社団法人日本金属学会第61代会長)
8 独創的な暗号解読法を駆使して、携帯電話用世界標準暗号を開発―松井/充(三菱電機株式会社情報技術総合研究所情報セキュリティ技術部部長)
著者等紹介
垂井康夫[タルイヤスオ]
1929年東京都小石川生まれ。51年早稲田大学第一理工学部電気工学科を卒業後、工業技術院電気試験所入所。IC(集積回路)の開発に従事。65年工学博士。DSAMOSトランジスタ、ショットキーTTL素子、電子ビーム露光装置、LSIテスターなどを発明・開発し、半導体産業の発展に大きく寄与した。76年超LSI技術研究組合共同研究所所長に就任、各メーカーから出向してきた研究員を統率し、多大なるリーダーシップを発揮した。その後、東京農工大学、早稲田大学において、学生、研究者の指導に当たる。東京農工大学名誉教授。2000年より武田計測先端知財団常任理事。1995年紫綬褒章受章
赤城三男[アカギミツオ]
1942年新潟県生まれ。東北大学大学院電子工学専攻博士課程修了後、72年日本ミニコンピュータ(株)(現アルファテック・ソリューションズ(株))入社。コンピュータシステム開発業務、マーケティング業務、品質保証業務に従事。97年同社常務取締役。2000年より武田計測先端知財団プログラムオフィサーとして武田賞などの選考業務に従事。03年同財団専務理事。12年同財団理事・事務局長。専門はコンピュータシステム。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。