出版社内容情報
化学の技術・論法を活かして生命現象を探る新しい分野“ケミカルバイオロジー”についてわかりやすく紹介。
目次
プロローグ ケミカルバイオロジーってなに?
第1章 微生物からの贈り物
第2章 植物が作る化合物の不思議発見
第3章 昆虫は化学の力で恋をする
第4章 海洋生物が作る毒から薬を創る
第5章 食品に学ぶケミカルバイオロジー
第6章 お砂糖で決まる血液型
第7章 有機合成化学で生命現象を解く
第8章 化合物バンクってなに?
第9章 生化学の基礎知識とケミカルバイオロジー
エピローグ サイエンスエコとケミカルバイオロジー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Renka☆*
3
初めて大学の学校図書館で借りた本。これ使ってパワポつくって発表せなあかん…泣 この本自体は、専門書でなくて一般書なので知識が浅い人が読んでも簡単に理解できるものなのではないかなと思う。こういった本、これからもっと読んでいきたいな。2021/07/06
ミント
1
★★★2021/07/18
たかD
0
科学の新しい領域について知ろうと思い読んだ.ケミカルバイオロジーはごく最近の学際的領域.生化学によく似ている.定義について,まだ共通認識ができてないとの事だったが,細胞膜表面での薬化学という感じがした.具体的には,生物活性物質をバイオプローブにして生命現象を解明し,その成果を新規薬物の創出に転用する感じ.個人的には,有機化学に依存しすぎかと思った.プローブに蛍光物質を結合させたり,微量天然物質を合成するのに価値があるのは分かるが,酵素反応をより積極的に取り入れるべきではなかろうか.反応条件が過酷すぎる.2013/10/06
ななみ
0
生命の秘密を化学の力で解き明かしていく「ケミカルバイオロジー」について解説した本。生き物の体の中で働く複雑な化学物質は、そのままで研究するには手強すぎる相手。そこで人間の手の届く範囲で合成できる、比較的簡単な分子を武器にしてその秘密に切り込んでいきます。この分野は日本が世界に貢献してきた分野のひとつで、ところどころ聞き慣れた人名が登場するのも親しみやすい要因。多様な物質が混在する環境から、目的とする物質だけをつり上げてくる手法があまりに美しくて感動します。生命活動に興味のある方にはお薦めの一冊。2012/12/22
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