出版社内容情報
世界ではじめてヒトゲノムの大規模解析を唱えた著者が,専門領域を越えて挑戦する生命科学研究のすばらしさを語る。「彼を知り己を知れば,百戦して殆からず」彼=自然や生命を知り,己=科学者であることを知る。本書の第1部では,自然界にはどんな過去と現在があるのか、これまでどのように探られてきたか、どんな背景があるのか、とくに生命界を物質界でどのように位置づけるか、を考える。また第2部では生命を科学することの目的は何か、それに達するために、どんな考え方をするのか、どんなツールをもっているかを語る。本書を通じて生命科学
内容説明
生命はなぜ不思議か?「遺伝情報の大量解析時代」到来を世界に先駆けて予見し、日本のゲノム研究を牽引してきた著者が、「生命」に新たな視点を与え、境界を越えた科学研究の醍醐味を語る。
目次
第1部 生命とはなんだろうか―彼を知る(壮大な自然を眺望する―時間・空間、そして領域;生命はなぜ不思議か―物質界の特区;物質と生命の違い―情報と秩序の観点から;人工機械と生命機械―比喩と解析;設計書を開く―生命戦略の解明に向けて)
第2部 科学者の発想―己を知る(探究→理解・納得―知のらせん階段;アイディアの湧出と紆余曲折―議論から理解へ;岐路と判断―科学者であることの醍醐味;元気を出そう―日本人は科学者・技学者になる資質をもっている)
著者等紹介
和田昭允[ワダアキヨシ]
1929年6月28日、東京赤坂に生まれる。東京大学理学部化学科卒業(1952年)、理学部化学科助手(1952年~1956年)。ハーバード大学博士研究員(1954年~1956年)。お茶の水女子大学理学部化学科講師、助教授(1956年)。東京大学理学部物理学科講師(1962年)、助教授(1963年)、教授(1971年~1990年)。東京大学評議員(1988年)、理学部長(1989年)。(財)相模中央化学研究所理事(1990年~2001年)。日本学術会議会員(第4部:理学)(1991年~2000年)、第4部長(1997年~2000年)。理化学研究所ゲノム科学総合研究センター所長(1998年~2004年)。理化学研究所研究顧問(2008年~)。理化学研究所ゲノム科学総合研究組織組織長(2008年~)。お茶の水女子大学学外理事(2005年~)。高療学園学外理事(2008年~)。東京理科大学特別顧問(2004年~)。横浜サイエンスフロンティア高等学校常任スーパーアドバイザー(2008年~)。新世代研究所最高顧問(2003年~)。横浜市青少年育成協会副理事長(2005年~)。(財)横浜市青少年育成協会「はまぎんこども宇宙科学館」館長(2004年~)。かずさDNA研究所理事(1991年~)。仁科記念財団評議員(1985年~)。伊藤科学振興会評議員(1998年~)。未来工学研究所評議員(1999年~)。東京倶楽部理事(1997年~)。未踏科学技術協会理事(2003年~)。科学技術国際交流センター評議員(1991年~)。日本学術会議連携会員(2006年~)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- マウス実験の基礎知識