出版社内容情報
「とにかくわかりやすい!」だけじゃなく、ワクワクしながら読める!
新型コロナウイルスのパンデミックでは、「抗体」や「ワクチン」といった免疫用語を目にしない日はありませんでした。一方、医学部の学生や患者さんに「ワクチンを打ったら体の中で何が起きるの?」「高齢者はなんで重症化しやすいの?」などと問うても、ちゃんと答えられる人は数名です。これらの質問の答えには「免疫」のはたらきが絡んできます。
本書は、免疫学のエッセンスがわかるように非常に易しく解説した入門書です。しかし、決して侮らないでください。易しいだけではなく、本書の内容は免疫学の最新知見とリンクさせてあり、最先端のサイエンスの楽しさを感じてもらえる内容になっています。本書の解説を完全に理解したら「Nature」や「Science」といった最先端の学術誌に掲載されている免疫の論文の一部が(細かい内容は分からずとも)その雑誌に掲載された理由が(うっすらと)わかるはずです。
内容説明
病原体の侵入を防ぐ「バリア」とは?抗体ってなんだろう?ワクチンってどんな原理なの?免疫反応ってどうやって起こるの?どうして花粉症になるの?環境と生活習慣は免疫に影響する!免疫のプロが書いた渾身の一冊!
目次
1 免疫ってなんだろう?(からだに備わる病原体に対する精緻で複雑な防御機構;人類と感染症は長い付き合い ほか)
2 免疫の成り立ち(感染防御は3層構造;病原体の侵入を防ぐ多彩なバリア ほか)
3 免疫と病気はどう関係している?(細菌に感染したときの免疫反応;ウイルスに対する免疫反応 ほか)
4 免疫とクスリ(ワクチンはどのようにして誕生したの?;ワクチンってどんな原理なの? ほか)
5 免疫とからだの新しい関係(環境と生活習慣は免疫に影響する;腸内細菌は免疫の「バリア」機能を担う ほか)
著者等紹介
中尾篤人[ナカオアツヒト]
山梨大学医学部免疫学講座教授・順天堂大学医学部客員教授。博士(医学)。千葉大学医学部卒業。内科研修後、スウェーデンウプサラ大学ルードウィック癌研究所研究員などを経て、現職。日本アレルギー学会理事。自身が喘息のため、アレルギーの研究に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。