出版社内容情報
論文執筆や学会発表のための統計解析手法が、しっかり身に付く!
国際的なEBM (Evidence-Based Medicine) の潮流をうけ、各医学雑誌は研究の再現性について非常に厳しい目で論文を審査するようになってきました。そのため、精確なデータ分析を行い、わかりやすく可視化することが求められるようになってきました。
日本の医学分野では、発表論文数およびその引用数などが昇進・就職のメルクマールとなっていることに鑑みると、正しい統計リテラシーに基づいたデータ分析、統計解析、さらにビジュアルによる分析・解析結果の表現は、臨床医・研究者にとっての生命線といえます。そこで本書は、統計学の基本事項を学んだ方が実践的な統計解析を行うための橋渡しとなるような内容で構成しました。統計解析のツールとして、プログラミング言語Rとその統合環境RStudioを採用し、Rの導入のハードルが低くなるよう配慮しています。また、事例ごとに、データ分析や統計解析の手法と考え方、Rの記述、分析・解析結果の表現をその都度解説し、統計解析の考え方と関連するRのスキルをまとめて、手を動かしながら実践的に身につけることができる流れとしました。
内容説明
統計解析をすぐに実践できる!研究成果をわかりやすくまとめられる!Rのインストールなど解析環境の構築から、丁寧に順を追って解説しているので初学者でも安心!開発環境はRStudioを利用し、データ・コード・解析結果などの情報をまとめて管理できる!統計解析の基本とRによる解析方法をセットで解説しているので、統計解析を効率的に習得できる!論文執筆や学会発表に役立つ、解析結果の図表作成、R Markdownによる自動レポート作成までフォロー!
目次
1章 RとRStudioの準備や基本操作
2章 データの読み込みと前処理
3章 変数の種類と記述統計
4章 統計的仮説検定
5章 回帰モデル
6章 多変量回帰モデル
7章 結果のアウトプット
付録
著者等紹介
加葉田大志朗[カバタダイジロウ]
博士(東京大学、2022年)。2015年大阪大学大学院医学系研究科臨床統計疫学寄付講座特任研究員。2022年大阪公立大学大学院医学研究科医療統計学特任助教
新谷歩[シンタニアユミ]
博士(エール大学、2000年)。2001年ヴァンダービルト大学医療統計学助教。2022年大阪公立大学大学院医学研究科医療統計学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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