出版社内容情報
パーソナルデータの適切な活用のための教科書
パーソナルデータは世界中のさまざまなサービスで活用されています。パーソナルデータによって企業は利益を効率的に改善できるようになり、ユーザーは個々人にとって適切なサービスを受けられるようになりました。
一方で、パーソナルデータの活用は、利用目的や手段によって法的あるいは倫理的な課題にぶつかることが多々あります。場合によっては大きなニュースとなり、企業イメージを低下させ、ユーザーの生活に悪影響を与える恐れすらあります。
本書は、パーソナルデータを取り扱う企業を対象として、適正なデータの利活用に必要な基本事項を提示するものです。
リスクを回避し、「有用性」と「ユーザーのプライバシーや第三者の権利の保護」とを両立しながらデータを利活用するにはどうしたらよいのか、複数の側面から解説します。
▼本書の特徴
・法的な側面だけでなく、倫理やセキュリティや技術に関するものや、意図せずして社会に与える影響などを幅広く解説します。
・Web業界を例として、職種問わず共通認識として把握しておきたいことを網羅的に解説します。
・実際にサービスをつくるときに考慮すべき事項を、フローチャートを用いて解説します。
▼このような方におすすめ
◎ 個人データを取り扱うサービスを提供する企業に勤める社会人(企画・開発・運用・広報・営業など)
◎ 個人データを含むデータビジネスの担当者(マネージャー、ディレクター、エンジニアなど)
〇 個人データを取り扱うサービスを利用するユーザー
内容説明
Cookieってどこまで個人のことがわかるの?GPS位置情報って誰にどこまで知られるの?そのパーソナルデータの使い方、危なくありませんか?一歩間違えると「炎上」する可能性をもつ個人情報を含むデータの活用。安心して使えるサービスを作るために必要な知識を、法律・倫理・技術などの側面から網羅的に解説します。
目次
第1章 パーソナルデータってなんだろう?
第2章 パーソナルデータの事件簿
第3章 パーソナルデータ活用の分類
第4章 パーソナルデータまわりの権利や決まり
第5章 データ収集と処理に使われる技術
第6章 「信頼できるサービス」の構造
第7章 プライバシー・リスク・倫理
第8章 パーソナルデータの「正しい」活用のフロー
第9章 パーソナルデータ活用の応用事例
第10章 パーソナルデータがもたらす副作用