出版社内容情報
人間の身体と神経性モデルの制御系がわかる本
高齢化が進む中、運動障害の予防とリハビリテーションには神経ネットワークと身体制御の関係性を医工学的につまびらかにする必要があり、これに関する国家プロジェクトも盛んに行われています。また、ロボティクス分野では、神経系と人間の身体の挙動のつながりを分析することで、より効率的なロボットの制御に生かす「身体知」という研究分野に関心が高まり始めています。
本書は、人間の身体と神経系のモデルを、システム制御論と同じ体系で工学的に捉えて、上記のような研究の流れに関心をもっている研究者へ向けて、順を追って解説する専門書としてまとめたものです。
目次
序論
システム基礎
運動制御の神経機構(高次運動系;運動実行系)
身体・空間・運動
身体インピーダンス調節
環境適応
随意運動制御
姿勢制御
歩行制御
著者等紹介
伊藤宏司[イトウコウジ]
1944年生まれ。工学博士。1969年、名古屋大学大学院工学研究科修士課程修了。1970年、同大学工学部自動制御研究施設助手。1979年、広島大学工学部第2類(電気系)助教授。1992年、豊橋技術科学大学情報工学系教授。1993年より理化学研究所バイオ・ミメティックコントロール研究センター併任。1996年より、東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻教授。2010年、立命館大学理工学部ロボティクス学科客員教授。2015年、東京都医学総合研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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