出版社内容情報
小田急電鉄ロマンスカーの開発・設計のすべてがわかる本!
小田急ロマンスカーは、単なる公共交通機関としてだけでなく、首都圏-小田原・箱根・江ノ島・御殿場等の広域なエリアを結ぶ観光の関東圏最高ブランドの鉄道路線としてのポジションを確立しています。
一方,鉄道システムの技術的観点でみると省エネルギー、安全性と輸送効率などに優れた車両技術は、時代時代のニーズに合わせた特長的な車両が登場してきました。
本書では、これまで小田急ブランドを支えてきたロマンスカー60年の変遷を紹介し、2018年3月に10年ぶりに新型車両としてデビューする最新のロマンスカー70000形の「構想から技術開発」「設計の過程」などの独自性について解説しています。
設計,製造に直接携わる現役技術者が、設計までの視点を盛り込んで書き下ろす書籍としては、はじめてであり、貴重な情報をふんだんに配した内容構成です。鉄道愛好者から鉄道技術を学ぶ学生、鉄道機器業界関係者にとっても垂涎の一冊です。
内容説明
10年ぶりに新型車両がデビュー!60年間の技術変遷からGSE70000形完成まで、豊富な写真と図でていねいに解説。現役設計陣が解説する、ロマンスカーの設計と製造過程のすべて。
目次
第1章 ロマンスカー60年の技術変遷(2018年春、GSE70000形誕生;SE3000形・NSE3100形・LSE7000形 ほか)
第2章 70000形の設計と技術開発(開発コンセプト;構想と基本仕様 ほか)
第3章 70000形の構造―車体・台車(車体構造;エクステリア・インテリア ほか)
第4章 70000形の構造―電気・空気系機器(制御のしくみ;主回路・補助回路の機器 ほか)
第5章 ロマンスカーを動かす現場(70000形の小田急入線と検査;70000形を運転する ほか)
著者等紹介
鈴木剛志[スズキツヨシ]
1984年工学院大学専門学校機械科卒業。同年小田急電鉄株式会社に入社し、鉄道車両の設計、保全業務に従事。特急ロマンスカーや通勤車両の新造、改造設計に携わるほか、研修講師として技術者、技術系資格取得者の教育にも力を入れている。70000形では構想、企画から詳細設計前半までを担当。電気学会正員。鉄道設計技士(鉄道車両)
板垣匡俊[イタガキマサトシ]
2001年東京都立大学(現首都大学東京)大学院工学研究科機械工学専攻修士課程修了。同年小田急電鉄株式会社に入社し、鉄道車両の整備業務を経て、通勤車両、特急車両の車両設計、開発に携わる。2010年から2014年まで箱根登山鉄道に出向し、3000形車両の設計に携わる。70000形では車体、台車設計を担当。日本機械学会正員。鉄道設計技士(鉄道車両)
岩崎哲也[イワサキテツヤ]
2005年東京理科大学理工学部機械工学科卒業。同年小田急電鉄株式会社に入社し、運転士・車掌業務および鉄道車両の整備業務を経て、通勤車両、特急車両の設計、開発に携わる。2011年から2013年まで将来計画部門に在籍し、70000形の構想、企画段階から携わり、2015年から70000形の艤装、システム設計を担当。鉄道設計技士(鉄道車両)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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