出版社内容情報
翻訳+解説で対応分析を使いこなす!
本書は、SAGE社発行の「対応分析(コレスポンデンス分析)」と呼ばれる統計分析手法の初学者向けの書籍「APPLIED CORRESPONDENCE ANALYSIS An Introduction」の全訳に、訳者が解説及びRを利用する環境構築を加えた構成で発行するものです。
全訳に加え、訳者がRを使って「検算」をしながら解説を行うことで、より理解が深まる構成となっています。また、このプロセスを経ることで、読者はRで提供されている対応分析パッケージを使いこなすことが可能となります。
内容説明
本書は、“Applied Correspondence Analysis An Introduction”の日本語版です。翻訳部分である「本編」に加え、後半部分には日本語版の書き下ろしとしてRによる「解説編」を掲載しました。出力された結果などをきちんと解釈し、対応分析の理論的な仕組みを理解する入口となる一冊です。
目次
本編(はじめに;対応分析の要点:簡単な事例;大きな表の解析;多重回答表と調査データの解析;対応分析と対数線形モデル;結論;用語(略号)集
SASプログラムコマンドと出力
SPSSプログラム行と出力)
解説編(解説編の構成;対応分析の原理を理解する(第2章解説)
データ・ロスが発生する事例(第2章解説)
3元表を2元表として分析する(第3章解説)
生活保護受給者の社会空間を描く(第4章解説)
対数線形モデルから対応分析へ(第5章解説)
Rで表を扱う
対応分析の計算を実際にやってみる
対応分析の結果を吟味するための小道具)
著者等紹介
Clausen,Sten‐Erik[CLAUSEN,STEN ERIK] [Clausen,Sten‐Erik]
「都市と地域研究ノルウェイ機構」(Norwegian Institue for Urban and Regional Research)の上席研究員。ノルウェイのオスロ大学で社会心理学と量的調査コースを教えている。計量心理学を背景にもつ社会心理学者。関心には、逸脱行為と周縁化の研究が含まれている。薬物乱用や社会福祉受給者に関する論文を発表している。研究には、多変量解析とその社会科学への応用も含まれている
藤本一男[フジモトカズオ]
1955年東京生まれ。1978年上智大学理工学部電気電子工学科卒業。工業計器メーカでの設計部門勤務をへて、1981年より日本メモレックス株式会社で、メインフレーム接続の周辺機器の日本語化、日本語端末などの設計開発に従事。1990年から2年間、教育休職を取得し、東京都立大学(現・首都大学東京)社会科学研究科社会学専攻に入学。1992年「G.H.ミードにおけるシンボルとコミュニケーション」で社会学修士。復職後、営業企画部門に異動。1998年より津田塾大学などで非常勤講師。2002年より、作新学院人間文化学部で社会学担当教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。