出版社内容情報
熱計算・熱解析についてその原理から応用までを詳説します。シミュレーションにあたってはExcelやフリーソフトを使用。
電気・電子機器の設計・技術者必見の書!!
部品が小型化し、表面実装化や基板の多層化が進むと部品の表面積が減り、基板への接続が増えます。部品の熱は空気に逃げず、個々の部品の端子温度やパッケージ温度でひとつひとつ管理する必要があります。このため、熱設計により、試作なしで温度予測することが必要です。
本書は熱設計に関与している技術者を対象に、熱設計の考え方の基礎と応用(実践)を解説します。特に熱設計を行う上で必要な熱計算・熱解析についてその原理から応用までを詳説します。シミュレーションにあたってはExcelやフリーソフトを使って解説します。
第1部 熱設計を始めよう
第1章 重要度が増す「熱マネジメント」
第2章 熱設計の基礎となる伝熱知識
第3章 電子機器に必要な伝熱の応用知識
第2部 Excelを使って温度を計算しよう
第4章 温度を予測するための3つのアプローチ
第5章 Excelを活用した伝熱計算の方法
第6章 Excelを使った応用計算例
第7章 Excelを使った流れの計算
第3部 熱回路網法で実務計算にチャレンジしよう
第8章 Excel VBAを使った熱回路網法プログラム例
第9章 熱回路網法で定常熱解析を行う
第10章 熱回路網法で過渡解析を行う
第11章 電子機器筐体のモデル化基板と部品のモデル化
第12章 熱回路網法を使ったさまざまな解析事例
第13章 流体抵抗網法
第4部 回路シミュレータを使った半導体パッケージの熱解析
第14章 回路シミュレータを使ってみよう
第15章 半導体チップとパッケージ
第16章 温度が上昇する過程を追ってみよう
第17章 先端デバイスの放熱設計
内容説明
熱設計では設計変数と温度との因果関係を定量化する必要があります。この手法をコンピュータと組み合わせて実用的なツールにしたのが「熱回路網法」です。本書は熱回路網法のノウハウをすべてまとめました。Excelを使った熱回路網法(Excel及びExcel VBAプログラム)と回路シミュレータ(無償体験版でできる)を使った熱回路網法の2つについて解説しています。
目次
第1部 熱設計を始めよう(重要度が増す「熱マネジメント」;熱設計の基礎となる伝熱知識;電子機器に必要な伝熱の応用知識)
第2部 Excelを使って温度を計算しよう(温度を予測するための3つのアプローチ;Excelを活用した伝熱計算の方法;Excelを使った応用計算例;Excelを使った流れの計算)
第3部 熱回路網法で実務計算にチャレンジしよう(Excel VBAを使った熱回路網法プログラム例;熱回路網法で定常熱解析を行う;熱回路網法で過渡解析を行う;電子機器筐体のモデル化基板と部品のモデル化;熱回路網法を使ったさまざまな解析事例;流体抵抗網法)
第4部 回路シミュレータを使った半導体パッケージの熱解析(回路シミュレータを使ってみよう;半導体チップとパッケージ;温度が上昇する過程を追ってみよう;先端デバイスの放熱設計)
付録
著者等紹介
国峯尚樹[クニミネナオキ]
(株)サーマルデザインラボ代表取締役。勤務先:群馬県高崎市。1977年沖電気工業(株)入社。2007年(株)サーマルデザインラボ設立
中村篤[ナカムラアツシ]
アルティメイトテクノロジィズ(株)取締役CTO。勤務先:長野県長野市。1982年(株)日立製作所武蔵工場入社。2013年アルティメイトテクノロジィズ(株)入社。電子機器のノイズと放熱をチップ/PKG/ボード/筐体にわたって最適化することを目指して2013年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。