東京理科大学・坊っちゃん選書
火災に向き合う建築学―かけがえのない生命と財産を守るために

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  • サイズ B6判/ページ数 161p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784274203015
  • NDC分類 524.94
  • Cコード C3040

内容説明

地震や耐震強度の偽装は、多くの人にとって、自分の力だけでは回避できないことがらです。これが火災になると「自分自身が注意し、周囲にも注意をうながせば防げる」と考えられがちです。「注意していれば防げる」はずの災害が1日に165件ものハイペースで発生し、不可抗力である震災に比べて倍以上も死傷者を出しています。この事実は、火災こそが「明日は我が身」と呼ぶべき脅威であることを物語っていると思いませんか?さらにいうなら、火災に対する意識の低さや知識のなさが、もっと抑えられるはずの死傷者数をいたずらに増やしている可能性も十分に考えられるのです。

目次

第1章 火災の歴史とその実態(縄文人は、現代人より防災意識が高かった!?;江戸・東京の街づくりは、本当にロンドンより300年遅れていたか ほか)
第2章 火災と人間(人間は、熱や煙にどれだけ耐えられる?;火災を知ったとき、人はどう動くのか? ほか)
第3章 火災と建築物(街と建物を火災から守る;火災の拡大を防ぐ「防火区画」 ほか)
第4章 防火・消火(建築基準法と消防法はどう違う?;建築基準法のターニングポイント「性能規定化」 ほか)

著者等紹介

辻本誠[ツジモトマコト]
工学博士。東京理科大学工学部第二部建築学科教授。日本建築学会、日本火災学会、空気調和・衛生工学会会員。1951年、大阪府生まれ。1974年、東京大学工学部建築学科卒業。大学院博士課程の途中で、1978年より名古屋大学工学部建築学科助手、1981年に東京大学で工学博士の学位を認められた。同年、名古屋大学工学部建築学科助教授、1993年同教授。2004年東京理科大学理工学部COE教授を経て、2006年から現職。専門は建築環境工学、特に建築防火とリスク評価

大宮喜文[オオミヤヨシユキ]
博士(工学)。東京理科大学理工学部建築学科助教授。日本建築学会、日本火災学会、空気調和・衛生工学会、SFPE、日本防火技術者協会会員。1967年、東京都生まれ。日本学術振興会特別研究員を経て1996年、東京理科大学大学院理工学研究科建築学専攻博士後期課程修了。同年、東京理科大学理工学部建築学科助手。1998年、建設省建築研究所第5研究部防火材料研究室研究員、2000年、同主任研究員。2001年、国土交通省建築研究所を経て、独立行政法人建築研究所防災研究グループ主任研究員。2003年、東京理科大学理工学部建築学科講師、2005年同助教授。専門は建築防火工学、建築安全工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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サイエン

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試験対策(笑)2013/01/07

わたがしはかせ

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★★☆☆☆緊急時の対応とか家を買うときの覚悟のために読んでみた。「火事の死因の半数は煙。一度逃げてから火事場に戻って死ぬ人が2%もいる。天井につかない大きさの火しか個人では消せない。住宅火災は年2万件。木造は延焼率29%で1件あたり400万の損害、マンションは延焼率4%で150万円の損害。火災原因の2割は放火。」2012/04/20

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