内容説明
コンピュータシミュレーションは比較的新しい科目であり、どのような視点でどのような分野を対象とするかについて、関係者の間で必ずしも統一した見解があるわけではない。本書は、ニュートン力学に代表される決定的モデルを出発点とし、乱数を用いた確率的モデルを経てカオスに至るまでを一つの流れとして、大半の章を構成した。また、この流れとは別に、ハードウェアの性能の向上とソフトウェアの多様性、利便性の向上に伴い、生物や社会の仕組みを模擬したモデルによるシミュレーションが容易になった。これらをアナロジーに基づくモデルとして最後にまとめたが、ページ数も限られているので、適用範囲が広いと思われるものを優先的に取り上げた。
目次
コンピュータシミュレーション概観
本書で必要な数学の基礎知識
決定的モデルのシミュレーション
経営モデルのシミュレーション
経済モデルのシミュレーション
確率的モデルのシミュレーションと乱数
モンテカルロ法
在庫管理
待ち行列
フラクタル
カオス
ニューラルネットワーク
遺伝的アルゴリズム
セルとエージェントによるシミュレーション
著者等紹介
伊藤俊秀[イトウトシヒデ]
1981年京都大学工学部資源工学科卒業。関西大学総合情報学部教授(工学博士)
草薙信照[クサナギノブテル]
1983年大阪大学大学院工学研究科修了。大阪経済大学経営情報学部助教授(工学修士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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