内容説明
本書で対象としているシステムは、主に連続時間線形時不変多入力多出力システムであり、現代制御の根幹をなす内容は網羅している。本書の構成は、大きく三つに分けることができる。まず、2章から5章までで、状態方程式によってシステムの特性を調べるいわゆる「線形システム理論」を学ぶ。次に、6章から9章では、「線形システム理論」の知識に基づいて制御系設計の考え方をいくつかの視点から学び、フィードバック制御に対する理解を深める。特に重要な最適制御の説明には、かなりのページを割り振っている。最後に、10章で、実装についての基本的な事項について学ぶ。また、付録には本書の内容を理解するために必要なベクトルと行列について解説している。
目次
1章 序論
2章 状態方程式
3章 可制御性と可観測性
4章 線形システムの実現
5章 安定性
6章 極配置
7章 オブザーバ
8章 最適制御
9章 ロバスト制御
10章 実装
著者等紹介
宮崎道雄[ミヤザキミチオ]
1977年早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了。工学博士。現在、関東学院大学工学部教授
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