内容説明
本書は知識ベース・システムあるいはエキスパート・システムに関する基本的な疑問に答えることを念頭に置いて書かれた。したがって、かなり著者の独断と偏見に基づいている。また、知識工学に関するすべてを網羅してもいない。この本を通して知識工学に関する読者自身の考え方を形成し、残りの部分は他の文献や経験から補っていただきたい。
目次
1章 知識工学とは(知的コンピュータはなぜ必要か;人工知能とは;専門知識の利用;知識とは;知識ベース・システムとは;従来型プログラムとの違いは何か;知識工学の応用分野)
2章 エキスパート・システム(はじめに;例:MYCIN;エキスパート・システムの構造;MYCIN流の推論のしくみ;問題のタイプ(分析、合成、制御)
歴史的背景
エキスパート・システムの課題)
3章 プロダクション・システム(プロダクション・システムの歴史;認識―行動サイクル型プロダクション・システムの構造;データ・ベース;プロダクション・ルール;競合の解消;AND/OR木型プロダクション・システム;プロダクション・システムの例と特徴;まとめ)
4章 フレーム・システム(ミンスキーのフレーム理論の概要;フレーム型知識表現モデル;汎用フレーム型知識表現言語とシステムの例:FMS;FMSの応用例;まとめ)
5章 エキスパート・システムの開発(問題の選択;問題領域;知識表現モデルの選択;開発ツール;開発の進め方;開発の経験から学んだこと;まとめ:知識獲得について)
6章 対象モデル(対象モデル;知識ベースとデータ・ベースの接点)