目次
ロケットに代わる宇宙輸送手段
宇宙への架け橋
SFと宇宙エレベーター
先端技術開発の難しさ
宇宙エレベーターの建造方法
安全上の問題点
宇宙エレベーターへの移行
アース・ポート
NASAの宇宙開発計画
宇宙エレベーター建造競争
軍事防御
なぜ宇宙エレベーターを作るのか
宇宙観光旅行の始まり
はるかなる宇宙への旅
月の宇宙エレベーター
火星の宇宙エレベーター
次の目的地
宇宙株式会社
21世紀の未来像
著者等紹介
エドワーズ,ブラッドリー・C.[エドワーズ,ブラッドリーC.] [Edwards,Bradley C.]
シアトル在住。カーボン・デザインズ社代表、ブラック・ライン・アセンション社CEO。物理学博士(ウィスコンシン大学マディソン校)。米国ロス・アラモス国立研究所に在籍中から宇宙エレベータの研究を開始。ここ10年ほど、宇宙エレベーター構想の実現に向けて精力的に活動している
レーガン,フィリップ[レーガン,フィリップ] [Ragan,Philip]
イギリス生まれ。オーストラリア、パース在住の不動産投資信託ファンド・マネージャー。宇宙エレベーターのアース・ポート建設候補地(インド洋上)に関する調査活動に従事
関根光宏[セキネミツヒロ]
翻訳家。慶應義塾大学卒業。立教大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得退学(専攻は文化人類学、専門地域はインド)。大学講師などを経て、翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
らららん
7
どうやってエレベーターを作るのか、ということを中心に書かれています。 初めてこの本に出会ったのが書店で売り出されたころで、その当時はSFかな?なんて思っていましたが、じっくり読んでみるとけっして夢物語ではないことがわかります。 もし、エレベーターができたら… 宇宙に行ってみたい!です。 久しぶりに読んでいてわくわくドキドキした本でした。 現実になってほしいなぁ。2015/05/05
kiyooka
2
宇宙エレベータはどのような仕組みで動くのか、実際に作るためにはどういった障害があり、どのように解決すれば良いのか、といったことが記載されています。必ずしも全ての障害に対して解決策を提示しているわけではないのですが、本書で描かれている「宇宙エレベータが運用されている未来図」を目の当たりにすると、それら障害は些末な問題であると感じられます。いままで物語上の存在としか見ていなかった宇宙エレベータが一気に現実的なものに感じられ、非常におもしろい本でした。2018/01/14
Dubian
1
H3ロケットの打ち上げ中止のころに手に取ってみました。ロケットビジネスから宇宙エレベータで行くための設備や運航の条件、リスクなど細かく検討されていてSFのようでもある。でもイノベーションの導入の始まりなんて検討しきれないリスクがたくさんあってもちょっとしたアイデアで乗り越えていけるものだ。 スマホの普及していなかった世界って15年くらい前だろうか?移行していない多くの人が入力しずらさなどを課題に挙げていたような気がする。2023/03/04
namng
1
面白かった。 宇宙エレベーターを使うとロケットより遥かに安く宇宙に行けるという。宇宙旅行の料金は、地球低軌道でディナーを楽しむツアーが2万ドル(約200万円)、月面に数日間滞在するツアーが100万ドル(約1億円)程度になるのではないかと予想されている。 庶民がホイホイと出せる金額ではないが、世界一周クルーズに行く層なら検討出来る額。 この本を読むとそれは決して絵空事ではなく、手が届く未来にあると分かる。2014/01/07
suica
1
面白かったのはアースポートの位置は必ずしも赤道直下である必要はなく、緯度35度以内であればいいということ。赤道から離れるとケーブルは地表面に対して垂直ではなく一定の角度を持つようになるけど、多少傾いていても問題ないらしい。未来のピサの斜塔だね。2013/11/10