ポリシーベースによるQoS制御

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  • サイズ B5判/ページ数 268p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784274064258
  • NDC分類 547.48
  • Cコード C3055

出版社内容情報

【セールスポイント】
ネットワークの運用管理技術に興味のある方必見の書

【発刊の目的と内容】
 インターネット・イントラネットのQoS(サービス品質)を、より柔軟にかつ効率良く制御管理するための新しい技術として、ポリシー(If(条件)-then(動作)の形式でかけるルール)によるネットワーク管理技術が注目されている。本書ではこのポリシーベースネットワーク管理技術を実際にどのように構築し運用してゆくかを平易にかつ体系的に解説。

【購読対象者】
ネットワークの運用管理技術・システム(ポリシーベースネットワーク)に関心を持つ技術者や学生
ポリシーベース製品のユーザー

【詳細目次】
1章 ポリシーベースネットワーク管理の背景
1.1 インターネットの社会インフラ化と品質保証への要求
1.1.1 インターネットの動向
1.1.2 インターネットの課題
1.2 インターネットを支えるIPネットワークの基本技術
1.2.1 IPネットワークの基本構成
1.2.2 IPネットワークアーキテクチャとTCP/IP
1.3 QoSとアプリケーションの要求
1.3.1 ネットワークQoSの評価尺度
1.3.2 QoSに関するアプリケーションの要求
1.3.3 QoS制御の必要性
1.4 ノードレベルのQoS制御技術
1.4.1 クラシファイヤ
1.4.2 トラフィック調整(メーター、ポライサー、マーカー)
1.4.3 キュー制御
1.5 ネットワークレベルでのQoS制御技術
1.5.1 Intserv(Integrated Service)
1.5.2 Diffserv(Differentiated Service)
1.6 ネットワーク運用管理の課題とポリシーベースネットワーク管理への期待
1.6.1 SLAの概要
1.6.2 ネットワーク運用管理の業務
1.6.3 SNMPによるネットワーク管理
1.6.4 今後のネットワーク運用管理の課題

2章 ポリシーベースネットワーク管理技術の概要
2.1 ポリシーベースネットワーク管理のコンセプトと基本アーキテクチャ
2.1.1 PBNMのねらい
2.1.2 ポリシーベースネットワークの基本アーキテクチャ
2.2 QoS制御ポリシールール作成のためのコンディションとアクション
2.2.1 時間的コンディション
2.2.2 ノードレベルQoS制御機能に対応するコンディションとアクション
2.3 IntservとDiffservのポリシー
2.3.1 Intservにおけるポリシールール
2.3.2 Diffservにおけるポリシー
2.4 LDAP(Light weight Directory Access Protocol)によるポリシーリポジトリの実現
2.4.1 X.500とLDAP
2.4.2 LDAPのデータモデル
2.4.3 ディレクトリの役割の変化
2.4.4 PBNMにおけるLDAPディレクトリ
2.4.5 ポリシー運用から見るディレクトリの有効性
2.5 COPSによるポリシー配布
2.5.1 COPSが考えられた経緯
2.5.2 COPSの特徴
2.5.3 コンフィグレーション型への対応
2.5.4 COPS非対応機器への対応
2.6 ポリシーサーバシステムによるPBNMの実現
2.6.1 ポリシーサーバシステムの構成
2.7 PBNMによるQoS制御の具体例
2.7.1 前提とするネットワーク構成
2.7.2 業務要件
2.7.3 拠点間接続回線帯域の運用方法
2.7.4 帯域管理ポリシールール
2.7.5 ポリシールールの作成と配布設定
2.8 PBNMの対象範囲
2.8.1 サービスプロビジョニング系のポリシー
2.8.2 サービス監視・品質保証系のポリシー
2.8.3 課金・請求系のポリシー

3章 ポリシーのモデリングとネットワーク管理技術
3.1 ポリシールールモデリング技術
3.1.1 ネットワーク管理情報
3.1.2 ポリシールールの構成要素と要件
3.2 CIMとポリシーインフォメーションモデル
3.2.1 Common Information Model (CIM)
3.2.2 CIMメタモデルとモデルの記述規則
3.2.3 CIM Core Model
3.2.4 PCIM(Policy Core Information Model)
3.2.5 QPIM(QoS Core Information Model)
3.2.6 ポリシーコアインフォメーションモデルの拡張 (PCIMe)とQPIM
3.2.7 IETFでの標準化プロセスとその他のポリシーインフォメーションモデル
3.3 ポリシールールの格納と管理
3.3.1 ポリシーレポジトリ
3.3.2 インフォメーションモデルとLDAPスキーマへのマッピング
3.3.3 Directory Enabled Network (DEN)
3.4 ポリシールールの配布とオブジェクトの表現方法(PIB)
3.4.1 ポリシールールの配布プロトコル
3.4.2 ポリシー管理のパラメータ (MIBからPIBへ)
3.4.3 SMIとSPPI
3.4.4 PIBの構成

4章 ポリシーベースによる高品質IP接続サービス制御管理システムの構築
4.1 大規模IPネットワークにおける高品質IP接続サービスの実現方式
4.1.1 IP接続サービスとその品質保証方式
4.1.2 帯域リソース管理による仮想専用線サービスの実現
4.2 高品質IP接続サービスの仕様とプロビジョニング業務支援システムの要件
4.2.1 IP接続サービス仕様と契約時のユーザ指定項目
4.2.2 IP接続サービスのプロビジョニング業務
4.2.3 現状のポリシーサーバによるプロビジョニング業務支援の範囲
4.2.4 IPプロビジョニングサーバシステムとその要件
4.3 IPプロビジョニングサーバシステムの構成と機能
4.3.1 コンセプトとシステム構成
4.3.2 ネットワークリソース管理機能
4.3.3 経路管理
4.3.4 サービス初期設定支援機能
4.3.5 サービス開通支援機能
4.3.6 IPプロビジョニングサーバコンソール
4.3.7 ポリシーサーバAPI
4.3.8 IPプロビジョニングサーバシステムのAPI
4.4 IPプロビジョニングサーバシステムの動作例
4.4.1 前提とするネットワーク構成
4.4.2 初期設定フェーズ
4.4.3 サービス開通フェーズ

5章 ポリシーベースネットワーク管理技術の展開
5.1 インターネットセキュリティへの展開
5.1.1 セキュリティポリシーとIpsecポリシー
5.1.2 Ipsecの概要
5.1.3 Ipsecのポリシーベース運用管理
5.1.4 Ipsecにおけるポリシー
5.1.5 Ipsecポリシーの具体例
5.1.6 ポリシー交換プロトコル
5.2 インターネット計測・課金への展開
5.2.1 ネットワークの利用形態に適した課金とその課題
5.2.2 インターネット計測技術
5.2.3 Traffic Flow Measurement Systemのポリシーベース運用管理
5.2.4 アカウンティングアーキテクチャとポリシー
5.2.5 インター・ドメインの課金
5.3 QoS保証型VPNを実現するMPLS管理への展開
5.3.1 MPLSの概要
5.3.2 MPLSの利用方法
5.3.3 MPLSにおけるポリシー
5.3.4 MPLSポリシーの具体例

付録
参考文献
URL一覧
用語集

コラム
QoS計測とGPS
ポリシーベースネットワーク管理標準化活動
オブジェクト指向の考え方と”UMLに似た”CIMの表記法について

内容説明

本書はQoS制御機能を主な管理対象として、PBNMについて、その背景と目的、基本的なフレームワークと構成要素となる技術、ポリシールール自体の表現方法や管理方法、そしてQoS以外の適用対象への展開についてまとめたものである。

目次

1章 ポリシーベースネットワーク管理の背景(インターネットの社会インフラ化と品質保証への要求;インターネットを支えるIPネットワークの基本技術 ほか)
2章 ポリシーベースネットワーク管理技術の概要(ポリシーベースネットワーク管理のコンセプトと基本アーキテクチャ;QoS制御ポリシールール作成のためのコンディションとアクション ほか)
3章 ポリシーのモデリングとネットワーク管理技術(ポリシールールモデリング技術;CIMとポリシーインフォメーションモデル ほか)
4章 ポリシーベースによる高品質IP接続サービス制御管理システムの構築(大規模IPネットワークにおける高品質IP接続サービスの実現方式;高品質IP接続サービスの仕様とプロビジョニング業務支援システムの要件 ほか)
5章 ポリシーベースネットワーク管理技術の展開(インターネットセキュリティへの展開;インターネット計測・課金への展開 ほか)

著者等紹介

小泉稔[コイズミミノル]
1956年4月6日生まれ。1981年東京大学工学系大学院計数工学修士課程修了。現在、株式会社日立製作所研究開発本部IPネットワーク研究センター主任研究員。電子情報通信学会、情報処理学会、電気学会、計測自動制御学会所属

三宅滋[ミヤケシゲル]
1965年4月20日生まれ。1991年慶応義塾大学大学院理工学研究科電気工学専攻前期博士課程修了。現在、Hitachi America,Ltd.R&D Division Senior Researcher。情報処理学会、IEEE(Communication Society)所属

平島陽子[ヒラシマヨウコ]
1968年4月22日生まれ。1994年神戸大学自然科学研究科システム工学専攻修士課程修了。現在、株式会社日立製作所研究開発本部IPネットワーク研究センター研究員。情報処理学会所属
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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