出版社内容情報
【セールスポイント】
化学物質の管理と方法を国・自治体・大学・メーカ・市民団体の立場から解説
【発刊の目的と内容】
最近2~3年の間に、国際条約による化学物質の規制が強化され、日本でも関連法令を整備している段階である。今後、化学物質のリスクと削減技術に関する企業、自治体の関心が飛躍的に高まることが予想されている。
そこで、2001年6月1日にNEDO主催で行われた「化学物質リスク削減技術ワークショップ」の講演内容をもとに、化学物質のリスク評価、削減技術、リスクコミュニケーションを大学、行政、企業、市民の立場から、わかりやすい言葉でまとめた。
【購読対象者】
○製造業の関連部署 実務担当者
○国および自治体の関連部署 実務担当者
○NPOや生協など化学物質,環境問題に関心の高い一般の方
【詳細目次】
はじめに(NEDO)
発刊に寄せて
序章 化学物質と環境対策(ワークショップ事務局)
第1章 日本の化学物質管理の現状と課題
1.化学物質リスク管理の現状(濱田 昌良:経済産業省)
2.化学物質に係る有害性情報等知的基盤の整備について(獅山 有邦:評価機構)
3.NEDOの主な化学物質リスク対策関連技術開発について(大西 敬文:NEDO)
4.化学物質モニタリングと分析技術(本橋 勝紀:化評研)
第2章 リスク削減のための合理的な最良利用可能技術
1.リスク削減の優先度とリスクベネフィット論(中西 準子:横浜国立大学)
2.最良利用可能技術(Best Available Technology)の現状と対策のあり方
(永田 勝也:早稲田大学)
3.システムとして実行可能な最良利用技術に係る課題(平尾 雅彦:東京大学)
4.海外における化学物質リスク削減技術の現状(黒田 千秋:東京工業大学)
第3章 産業界におけるリスク削減の取組みと課題
1.化学物質の製造プロセスにおける課題(石井 一弥:住友化学工業)
2.化学物質のユーザ産業における課題(安藤 健吾:トヨタ自動車)
3.環境影響のおそれのある化学物質の代替技術(木村 輝三:キャノン)
4.環境影響のおそれのある化学物質の代替に関する現状と課題(元川 浩司:元生協)
5.環境中に放出された有害化学物質における課題(田澤 龍三:清水建設)
第4章 国のリスク削減技術に対する期待と取組み
1.化学物質リスク管理に対する期待(中下 裕子:NGO)
2.化学物質リスク削減技術に対する期待(西出 徹雄:環境省)
3.化学物質リスク管理に対する地方自治体からの期待(加藤 洋:神奈川県)
内容説明
本書は、化学技術および化学物質を取り巻く状況を踏まえ、化学物質のリスクを適正に評価・管理し、リスクを極小化していくための技術の方向性についての認識の醸成を図るために、新エネルギー・産業技術総合開発機構が経済産業省とともに平成13年6月に開催した「化学物質リスク削減技術ワークショップ」において、各方面の第一人者から寄せられた提案・課題について、化学物質についての専門的知識がない方でも理解ができるようにわかりやすく記述したものである。
目次
1章 日本の化学物質管理の現状と課題(化学物質リスク管理の現状;化学物質に係る有害性情報等知的基盤の整備について;NEDOにおける主な化学物質リスク対策関連技術開発について;化学物質モニタリングと分析技術)
2章 リスク削減のための合理的な最良利用可能技術(削減技術開発の優先度とリスクベネフィット論;Best Available Technologyの現状と対策技術開発のあり方;システムとして実行可能な最良利用技術に係る課題―化学物質リスク削減知識創造システムの構築;海外における化学物質リスク削減技術の現状)
3章 産業界におけるリスク削減の取組みと課題(化学物質の製造プロセスにおける課題;化学物質のユーザー産業における管理・削減の取組み;環境影響の恐れのある化学物質の代替技術と課題;環境影響の恐れのある化学物質の代替に関する現状と課題;環境中に放出された有害化学物質における課題)
4章 国のリスク削減技術に対する期待と取組み(化学物質リスク管理に対する期待;化学物質リスク削減技術に対する期待;化学物質リスク管理に対する地方自治体からの期待)