出版社内容情報
【セールスポイント】
各種疾病や環境問題との関係など、専門知識なしに「ホルモン」がわかる1冊!
【発刊の目的と内容】
医学・生物学的基礎知識から各種疾病との関わり、さらに、社会問題化している「外因性内分泌撹乱物質」などまで、「ホルモン」とその周辺テーマについて健康・環境問題との関係を中心に解説。専門的知識をもたない方々にも現在の「ホルモン」像が正しく理解できるよう、写真やイラストを適所に用いてわかりやすく紹介した入門書である。
【購読対象者】
ホルモン,免疫学,生命科学などの分野に関心のある大学学部学生,高専学生,専門学校生,一般の方々
【詳細目次】
1章 内部環境とその恒常性
1・1 ホルモンとは何か
1・2 恒常性の維持
1・3 フィードバック(ホルモンどうしのバランス)
1・4 ホルモンと自律神経の共同作業
1・5 血糖量の調節
1・6 体温調節
1・7 水分量と無機塩類の調節
2章 内分泌器官とホルモン
2・1 視床下部
2・2 下垂体(前葉・中葉・後葉)
2・3 松果体
2・4 甲状腺と副甲状腺
2・5 副腎(皮質・随質)
2・6 脳(中脳)
2・7 膵臓のランゲルハンス島
2・8 消化器官(胃・腸管)
2・9 腎臓(傍糸球体装置)
2・10 生殖器官(精巣・卵巣・胎盤)
2・11 その他の内分泌器官(心臓・血管・胸腺)
3章 肥満とホルモン
3・1 肥満ネズミの発見
3・2 肥満遺伝子とやせるホルモン(レプチン)のはたらき
3・3 肥満の起こるしくみ
3・4 新しい知見に基づいた肥満治療
4章 糖尿病とホルモン
4・1 糖尿病はホルモン病
4・2 糖尿病の治療薬インシュリンの発見
4・3 インシュリンの構造解明
4・4 インシュリン非依存型糖尿病とインシュリン依存型糖尿病
4・5 糖尿病と合併症
4・6 糖尿病の合併症(目の病気)
4・7 糖尿病の合併症(腎臓の病気)
4・8 糖尿病の合併症(動脈硬化)
4・9 糖尿病の治療法(運動療法・食事療法・薬物療法)
5章 脳とホルモン
5・1 神経細胞における興奮の伝達
5・2 シナプスにおける興奮の伝達
5・3 神経伝達物質にはどのようなものがあるか
5・4 神経ペプチド
5・5 モルヒネ受容体から予測された鎮痛ペプチド
5・6 胃腸でものを考える?
5・7 脳もステロイドホルモンを合成している
6章 ストレスとホルモン
6・1 ストレスとは何か
6・2 セリエのストレス学説
6・3 ストレス刺激によって分泌されるホルモン
6・4 男性と女性で異なるストレス応答
6・5 長距離ランナーと拒食症患者との共通点
6・6 心の問題とアレルギー疾患
6・7 アロマテラピーによるストレスの解消
6・8 生活改善薬とは何か
7章 性とホルモン
7・1 性の決定と性ホルモン
7・2 男性ホルモンと女性ホルモン
7・3 脳の性別は性ホルモンが決める
7・4 生殖活動を調節する視床下部 - 下垂体 - 生殖腺系
7・5 月経周期と女性ホルモン
7・6 妊娠,分娩,授乳にもホルモンが密接にかかわっている
7・7 避妊とホルモン調節
8章 甲状腺とホルモン
8・1 甲状腺ホルモンの複雑な合成過程
8・2 チェルノブイリの甲状腺ガン
8・3 甲状腺ホルモンの分泌調節
8・4 甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)
8・5 甲状腺機能不全症(橋本病など)
8・6 ダイオキシンと甲状腺機能不全
8・7 自己免疫疾患としてのバセドウ病と橋本病
8・8 ネズミを使った甲状腺の病気の原因解明
8・9 甲状腺疾患の治療法
9章 老化とホルモン
9・1 更年期障害と女性ホルモン
9・2 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)と骨代謝
9・3 骨粗鬆症の予防法
9・4 老化と生物時計
9・5 「若返り薬」としてのメラトニンとDHEAの効果は?
9・6 ホルモン補充療法(HRT)
10章 物質としてのホルモン
10・1 ペプチドホルモンとタンパク質ホルモン
10・2 ステロイドホルモン(性ホルモン,副腎皮質ホルモンなど)
10・3 アミノ酸誘導体ホルモン(アドレナリン・甲状腺ホルモンなど)
10・4 脂肪酸誘導体ホルモン(プロスタグランジン)
10・5 フェロモン
11章 環境とホルモン
11・1 環境ホルモンとは何か(内分泌かく乱化学物質)
11・2 ダイオキシンとその毒性
11・3 プラスチック類に含まれる環境ホルモン
11・4 環境ホルモンの生物濃縮
11・5 世界に広がる環境ホルモン汚染
11・6 環境ホルモンの体内における作用
11・7 ダイオキシンや環境ホルモンから身を守る方法
内容説明
本書では、ヒトのホルモンに関する話題を中心に、基礎生物学・医学・生態学など、さまざまな立場からホルモンについて述べている。基礎的な内容をわかりやすく解説するとともに、最新の情報を盛り込み、重要なホルモン関係の用語には章末に解説を加えた。
目次
1章 内部環境とその恒常性
2章 内分泌腺とホルモン
3章 肥満とホルモン
4章 糖尿病とホルモン
5章 脳とホルモン
6章 ストレスとホルモン
7章 性とホルモン
8章 甲状腺とホルモン
9章 老化とホルモン
10章 物質としてのホルモン
11章 環境とホルモン