内容説明
近代文学にとって『源氏物語』は何であったか。どうかかわり、どのように享受してきたか。平安朝文学と近代文学の垣根を越えて、「近代文学における源氏物語」の新たな論を展開。
目次
近代文学のなかの『源氏物語』
明治・大正の『源氏物語』―『新訳源氏物語』の誕生をめぐって
『源氏物語』と近代文学の始発―樋口一葉・尾崎紅葉を中心に
源氏物語の復権―折口信夫とその周辺
谷崎潤一郎からの「源氏物語」
灰を寄せ集める―山田孝雄と谷崎潤一郎訳「源氏物語」
「谷崎源氏」の冷ややかさ―『にくまれ口』を手がかりとして
文化システムの中の「谷崎源氏」―その出版戦略をめぐって
「帚木三帖」と『雪国』―川端康成の描く別離と死
戦後作家と源氏物語―ドナルド・キーンを指標として
『源氏物語』の現代語訳と「女流」の領域―戦後の女性作家による現代語訳をめぐって
ふたつの「源氏供養」―三島由紀夫の戯曲と橋本治のエッセイをめぐって
プルーストの古典と『源氏物語』の近代性
著者等紹介
千葉俊二[チバシュンジ]
早稲田大学教育・総合科学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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