内容説明
天上の月にロマンを感じ、路傍の小さな花に可憐な恋を託し、梅の枝にさえずる小鳥に心をおどらせ、松の梢をわたる風の声に耳を澄ます。思いやりと優しさとで積極的に生きる姿勢を与えてくれる万葉びとの純朴な心が、人間本来のあるべき姿に立ち返らせる。
目次
第1章 万葉の花(万葉の萩;万葉のさくら;梅花の宴―その虚実)
第2章 万葉の鳥(万葉のほととぎす)
第3章 万葉の風
第4章 万葉の月
付 懐風藻の月
著者等紹介
下田忠[シモダタダシ]
1938年広島県に生まれる。1961年広島大学卒。現在、福山市立女子短期大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。