内容説明
藤村、鴎外、漱石らを中心に文学・文化の近代的成熟を解き明かす。『深層の近代―鏡花と一葉』『幻想の近代―逍遙・美妙・柳浪』と併せ三部作を構成し、著者の文学史像の一角を形成する。
目次
『緑葉集』の藤村
『破戒』から『春』へ
鴎外と妻志げ女―離婚と再婚
「半日」後の鴎外
五条秀麿のいる世界
鴎外と大塩平八郎
猫の生きた時空
「猫」の快楽―“俳諧的”なるもの
小説の美学的完成―「琴のそら音」
語り手の共犯―代助と三千代〔ほか〕
著者等紹介
山田有策[ヤマダユウサク]
1943年愛知県生まれ。東京大学文学部国語国文学科卒業。同大学大学院博士課程修了。東京女子大学講師を経て、現在、東京学芸大学教授
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