内容説明
樋口一葉研究の最新の成果、ここに結集。テクスト分析・作家論・資料紹介等、多角的なアプローチにより、一葉文学の魅力を解き明かす。
目次
「やみ夜」論―年上の悪女
『文学界』の中の一葉―「大つごもり」と「侠」
「大つごもり」論―貧民救済言説を手がかりとして
閉ざされた門―『たけくらべ』冒頭を読む
魂祭りの夜―「にごりえ」論
「夕暮れ」の惨劇―一葉・透谷・『罪と罰』
新聞小説としての「うつせみ」
「某の上人がためしにも同じく」―『軒もる月』を読む
「こと葉の自由」とはなにか―『通俗書簡文』をめぐって
「水の上」日記を読む―テクストとしての一葉日記(3)〔ほか〕