内容説明
文学の衰弱が叫ばれる今、文学の果たす役割はあるのだろうか?読むという行為は自己を救う手だてとなるか?今、文学の可能性を鋭く問いかける。
目次
1 都市と村に内在する狂気―鈴木彦次郎
2 傍観者の視線―川端康成
3 愚と負の容認―井伏鱒二
4 疎外者の発見と自覚―大正から昭和初期
5 検証される疎外者―昭和後期から平成
6 文学という救いの装置―盲目文学・郷土文学
著者等紹介
須藤宏明[スドウヒロアキ]
1958年大阪府生まれ。国学院大学文学部卒業。同大学院博士課程後期単位取得満期退学。現在、盛岡大学文学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。