内容説明
「その「せまさ」に徹して、言葉と『自分』のはざまに、まさに人間精神のただ中にとどまろうとした批評がわれわれに今も見せてくれるものは」何か?小林秀雄生誕100年を迎え集成された著者25年の小林秀雄読解のかたち。
目次
「告白」された精神―『Xへの手紙』
「孤独」の受けとめ―「感想」(昭16・1)
「ダイモン」の声と沈黙―ベルグソン論『感想』のはじまり
「無私」と「告白」―『感想』から『本居宣長』へ
「難題」としての研究と批評―『本居宣長』『本居宣長補記』
「見る」ことの希求
小林秀雄における「言葉」の問題
「孤独」をめぐって
戦後のドストエフスキイ再論
著者等紹介
細谷博[ホソヤヒロシ]
1949年千葉県に生まれ、東京で育つ。早稲田大学法学部卒。同文学部卒。同大学院修士課程修了。開成学園教諭を経て、現在、南山大学人文学部教授
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