三島由紀夫―魅せられる精神

三島由紀夫―魅せられる精神

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  • サイズ A5判/ページ数 370p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784273032098
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C3093

内容説明

『鏡子の家』の父親はなぜ家から追いやられているのか?『春の雪』の冒頭はなぜ日露戦争の写真の話で始まっているのか?―など、これまで見過ごされてきた地点から作品世界を捉え、“魅せられる精神”の運動体として三島文学の全容を浮び上がらせる。“批評”と“研究”を融合させた本格的三島論。

目次

第1部 「投身」の運動(憧憬の構造―“原形”としての『花ざかりの森』“終末”への抵抗―“中世”の表象 ほか)
第2部 超越と魅惑(距離の崩壊―『愛の渇き』と『青の時代』の分裂;魅せられる者と魅せられない者―『禁色』における転換 ほか)
第3部 天皇の表象(“他界”の影―『鏡子の家』の反・ニヒリズム;不在の中心―否認される“父親” ほか)
第4部 輪廻する霊魂―『豊饒の海』世界(優雅の行方―『春の雪』における“転生”;模倣する行動―『奔馬』のなかの“劇” ほか)

著者等紹介

柴田勝二[シバタショウジ]
1956年兵庫県生まれ。大阪大学大学院(芸術学)博士課程修了。現在東京外国語大学外国語学部助教授(日本文学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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