古代文学の主題と構想

古代文学の主題と構想

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  • サイズ A5判/ページ数 579p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784273031237
  • NDC分類 910.23
  • Cコード C3093

目次

第1章 枠組みとしての語り(語りの基層―そのモノローグ的表出について;「巫制」と「ダイアローグ」―古代表現に見る対話の発生;主題としての「漂泊」―版図を描くこと;話型としての「漂泊」―後期古代への視座;表現における時間の問題(=認識)―「今/昔」注から「今は昔」まで)
第2章 始原とその表現(始原世界を形成する「目」と「耳」の象徴;語られた“モノ・コトの始まり”;地名起源譚の行方―神話の終焉と歴史時間の成立;表現された開削の歴史―『常陸国風土記』の自然と王権;領有と命名と存在―『播磨国風土記』考)
第3章 表現を組織する力(コア)(知の枠組みと時の詩学―古代表現の「老」;モデルとしての「古老」規範としての「恥・禁忌」;「中心」と「周縁」―その対応構造;神の領界・神の配偶―記紀・風土記の「麗」「美」;説話の末尾―諺・洒落・讃)
第4章 古代表現の宇宙(コスモス)(古代の“音”―「向う側」への回廊;トポスとしての“境界”;モラルという宇宙;古代文学の「日常空間」;万葉人の象徴的世界)

著者等紹介

山田直巳[ヤマダナオミ]
1948年群馬県生まれ。国学院大学大学院博士課程単位取得退学。現在、成城大学短期大学部教授・同大学民俗学研究所所員。この間中国・杭州大学、北京外国語大学の客員教授を兼ねる。日本古代文学、常民文化論を専攻。著書に「異形の古代文学」、共著に「古代のコスモロジー」他がある
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