内容説明
秋田城跡から出土した万葉仮名の木簡を解読し、それが家持の自署であったことを論じた。同時に、それに伴って浮上してきた万葉の女流歌人笠女郎の秘密を解く糸口を掴み、笠女郎の全歌を註釈し、両人を軸に万葉史の一部を問い直す。
目次
第1部 秋田城と大伴家持(秋田城出土仮名木簡の研究;仮名木簡の歌と家持の歌との比較;考古・歴史学からの仮名木簡;家持の秋田決死行)
第2部 大伴家持と笠女郎(大伴家持の死をめぐって;笠女郎、愛の旅路;笠女郎、空閨の怨歌;家持と笠女郎の最期;後半生の歌を集めた大伴家持歌集)