内容説明
上・下巻を通じまして、椎名文学の思想的意義に研究主題をおいた拙論のみを集めてみました。所収の十二篇の拙論のうち、六篇は、「日本近代文学」、「国文学・解釈と鑑賞」等に発表させていただいた論文に、さらに手を加えたものです。あとの六篇はすべて新稿です。
目次
上巻（椎名麟三・その文学と思想序説；椎名に於ける戦時下の思念；椎名麟三・その文学と思想；椎名麟三の転向体験；椎名文学に於ける成熟と受難 ほか）
下巻（椎名麟三の内的受難史よりみた「九相絵」体験の世界；「戦後派」の文学；椎名文学に於ける家父長権奪取の問題；習作期の椎名文学の世界；椎名文学に於ける家長権宣言の問題 ほか）
