感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
9
「折口信夫の学説に対して、部分を問題にする批判はあまり意味がない…学説の体系全体を容認するかしないかである。折口信夫の学説というものは、全体が網の目のように結び合っていて、AがB・C・D……の拠り所・出発点であると同時に、B・C・D…が寄り合ってAを支えている。そういう力が働いて…ひとつの事実の誤認があっても…崩れることがない」「われわれは日本文学なら日本文学に、その本質と言うべきもの、不易な性質があると予断して、それを発見しようとかかってゆく。しかし、折口信夫はそういう思考法そのものに疑問を投げかける」2018/04/01




