感想・レビュー
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がんちゃん
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山形の寒村から15歳のときに婿養子になることを前提に東京に出てきて勉学に励み、一浪の末に医学部に入り、和歌と出会い、決められた結婚をし、医学の道も怠らず、ドイツ留学から日本に帰ってみれば家と病院が全焼しており、茫然とするも病院を再建し、ようやく落ち着いたと思ったら妻のスキャンダルに困惑し、あらぬ恋にも悩み、戦争も近づき、山形に疎開し、焼け跡の東京に帰ってくるも、北海道にいる兄の死に落ち込み、それでも和歌を詠み続け、一生を終えた斎藤茂吉でありました。「うつせみのわが息息を見むものは窓にのぼれる蟷螂ひとつ」2022/07/28