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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SQT
4
啓蒙思想家が理論的な面で貢献した理想の国も、彼らの階級にとっての理想を表現したものでしかなかったし、空想的な社会主義者たちの理想も人それぞれだからオーウェンとか貢献はしてるにしても、全体で考えると理論同士のすり減らし合いになりかねないし、悪いとこを悪いと指摘して終わりがち。だから、どうしてそれが起きているのか?ということを因果関係あるいは連続という視点で考えるべき。それがヘーゲルの弁証法であって、これは古代ギリシアからあったけど、長いこと形而上学的な断絶の視点が強かったから顧みられなかった。2017/05/25
さとまみ読書垢2(小説・その他専用)
2
ノート。
つちのこ
1
国民文庫版1977年47刷。同年読了。初めて手に取ったエンゲルスの著作。資本家と労働者の関係をその背景も考えずに搾取する者とされる者とに単純に分けて解釈していた認識を、改めて考えさせられた著作。労働力を資本家に売って生活する労働者と、資本力によって手を汚すことなく最小の資源投資で冨を得る資本家との関係は当たり前の資本主義認識であるが、そこに生まれるのはブルジョアジーとプロレタリアートという厳然な格差。では社会主義思想ではどうなるのかという疑問を、当時18歳の私に少なからず説いてくれた一冊である。
もす
1
寺沢恒信先生の和訳を読みました。 エンゲルスの著作を初めて読みましたが、論理的構成力が素晴らしいと感じました。第1章で時代の中で存在した空想的社会主義の存在へ言及し、それがなぜ「空想的」と言えるのかについて述べています。2章で弁証法(なぜ弁証法かは本文参照)、3章で科学的社会主義について論理的に説明を加えていて、非常にわかりやすかったです。2020/04/09
YN
1
分かりやすい。エンゲルスが考える社会主義とは何か。どんなロジックがあったか。2018/06/27