内容説明
本書は、山と自然・気象・医学の専門家に、それぞれ山と天気と体調についてわかりやすく解き明かしていただいた、登山と自然にかんする入門書である。
目次
1 山の自然を読む(日本の山が世界一美しいといわれるわけ;日本アルプスはなぜアルプスの仲間入りができたのか;日本の山が世界一強風・多雪なわけ ほか)
2 山の天気を読む(高気圧・低気圧、どこまで説明できますか?;高気圧にも背の高い低いがある?;移動性高気圧が通過。さて、晴かくもりか ほか)
3 登山と健康(登山にドクターストップはあるか;山での突然死はなぜ起きるか;心臓病でも登山はOKか? ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フム
24
ここ数年山によく登るようになった。山頂からの展望の素晴らしさはもちろんであるが、途中に見かける花の名前を後で調べるようになったら、また違った楽しみが生まれた。標高が上がるにつれて変わっていく植物や、目まぐるしく変わる山の天気などの知識が深まるほどに楽しみも増えていく。本書は自然地理、気象、医療分野の専門家がそれぞれ登山に関わる科学を解説していて興味深く読んだ。日本の強風多雪な気候が高山のお花畑を形成したことや、地震のたびに話題になるプレートのぶつかり合いが山脈を作ったことなど、面白く読んだ。2024/08/12