内容説明
江戸と東京のふたつの都会に身を置いた小林清親の光線を意識した世界は、江戸最期の華であり、近代の行く手を照らした。その後の人たちは、西欧美術の造形としての絵画にひたと向き合い、多様な版技法によって個性的な仕事を展開してゆく。版という小世界にあるがゆえに、この巻で扱う十一人の作家は、純粋に制作する喜びと悲しみをうたいあげる。
目次
総論 近代の版画
小林清親〈イルミネーション〉
山本鼎〈ブルトンヌ〉
織田一磨〈松江大橋雪景〉
橋口五葉〈髪梳ける女〉
竹久夢二〈港屋絵草紙店〉
田中恭吉〈焦心〉
恩地孝四郎〈『氷島』の著者・萩原朔太郎像〉
谷中安規〈忘却の譜〉
藤牧義夫〈赤陽〉
小野忠重〈工場区の人々〉
長谷川潔〈ニューヨーク上空のポアン・ダンテロガシオン号〉
付録 関連作品収蔵先一覧/関連年表
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