内容説明
「民族」とは何か、19世紀以降現代までのスーダンの歴史過程を具体的に分析することを通して、とりわけ民衆運動と民族形成の関係に注目しながら、従来とは異なる視点から答える。
目次
序論 前近代スーダンにおける政治構造をめぐる試論
第1部 19世紀スーダンにおける社会変容と民族形成(ムハンマド・アリー朝エジプト支配の性格;マフディー運動の性格規定;マフディー国家の政治構造―「タアーイシー独裁」の意味)
第2部 英統治下スーダンにおける社会変容と民族形成(1)(初期統治政策(1899‐1924)と社会の変容
「1924年革命」の性格規定)
第3部 英統治下スーダンにおける社会変容と民族形成(2)(「原住民自治」政策の展開とスーダン社会の変容;スーダン「民族運動」の諸潮流)
第4部 独立後のスーダンにおける政治構造と民族形成(1964年「10月革命」前後の政治過程と「民族」;1985年「蜂起」前後の政治過程と「民族」)
著者等紹介
栗田禎子[クリタヨシコ]
1960年生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。東京都立大学史学科助手、国立民族学博物館助手を経て、現在、千葉大学文学部助教授。共著に「新版 戦後世界史 上下」、編著に「〈南〉から見た世界〈4〉 中東」、訳書に「ハルツームのゴードン」
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