封印されたホロコースト―ローズヴェルト、チャーチルはどこまで知っていたか

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  • サイズ A5判/ページ数 276,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784272530359
  • NDC分類 209.74
  • Cコード C0022

内容説明

イギリス諜報機関はドイツ警察の暗号無線を解読して、ナチスによるユダヤ人大量殺戮を刻一刻把握していた…。ところがこの情報は「最高機密」として封印され、戦後も50年近く隠し通された。偶然のきっかけでその存在を知った著者ら研究陣の努力と、新労働党政権の誕生によってごく最近、陽の目を見ることになったこれら秘密資料は、ホロコーストの決定的証拠をつきつけるとともに、戦時中、さまざまな思惑からユダヤ人虐殺を無視しようとした英米当局の姿も浮き彫りにする。ホロコーストについてのナチスの意図、ホロコーストについての一般ドイツ人の態度、連合国によるユダヤ人救出の可能性、これら現代史の謎を一挙に解明する衝撃のレポート。

目次

1 前ぶれ
2 人種戦争の計画
3 大隊に命令下る
4 民族浄化の報告
5 移管と輸送
6 および腰のイギリス
7 一部解読されたアウシュヴィツ
8 アメリカの対応
9 西側での突破口
10 情報公開への反応
11 競合と協力
12 財務省の攻勢
13 戦犯裁判

著者等紹介

ブライトマン,リチャード[Breitman,Richard]
1947年生まれ。イェール、ハーヴァード両大学に学ぶ。1985年からワシントンDC、アメリカン大学歴史学教授。第三帝国時代のドイツ史の専門家。『ホロコーストとジェノサイド研究』(Holocaust and Genocide Studies)編集長。著書に『ジェノサイドの設計者―ヒムラーと最終解決』(The Architect of Genocide:Himmler and the Final Solution)など
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感想・レビュー

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Arte

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ユダヤ人ホロコーストについて、英米上層部がどこまで知っていたかという話。英国が傍聴解読していた独警察の通信を見るに、初期から薄々は分かっていたが、あまりに数が多過ぎて信じられず、例のカルスキ報告や独側の内通者、強制収容所脱走者の報告で最後の数年は実態をおおよそ把握していたが、戦争に勝つことが一番&ユダヤ人難民の大量流入が恐い、という理由で一般には公表されず。ただBBCの独向け放送で少し言っただけでも迫害妨害効果があったので、情報公開していれば、もう少し被害者を減らせたんじゃないか、という感じらしい。2015/03/14

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