出版社内容情報
戦後史の汚点レッド・パージ研究最新の成果
新たに発見したGHQ資料をもとに、レッド・パージ=GHQの指示というこれまでの通説が、じつは「神話」であることを実証的に明らかにする。レッド・パージ研究の最新の成果を集約した著者渾身の書。
【著者紹介】
1941年 北海道に生まれる1967年 北海道大学教育学研究科修士課程終了2007年 北海道教育大学名誉教授専攻は、教員レッド・パージを中心とした占領期教育史平田哲男編『大学自治の危機―神戸大学レッド・パージ事件の解明―』(白石書店、1993年)、天川晃・増田弘編『地域から見直す占領改革』(山川出版社、2001年)などに教員レッド・パージに関する論文収録。
内容説明
最新の研究成果を集約した著者渾身の書。
目次
第1部 戦後史の汚点 レッド・パージ(レッド・パージ(Red Purge)とは
レッド・パージが残した四つの「負の遺産」
戦後史の汚点 レッド・パージ)
第2部 治安維持法体制の解体とレッド・パージ推進体制の形成(「治安維持法」と「レッド・パージ」と吉田茂;レッド・パージ推進体制の確立(その1)―GHQのレッド・パージ政策
レッド・パージ推進体制の確立(その2))
第3部 「レッド・パージをめぐる神話」の解体―レッド・パージはGHQの指示によるのか(占領下におけるSCAPの命令・指示;レッド・パージをめぐる「一つの神話」の検証(その1)―マッカーサー書簡は報道機関および民間産業等のレッド・パージを指示したか
レッド・パージをめぐる「一つの神話」の検証(その2)
レッド・パージをめぐる「もう一つの事実」)
第4部 レッド・パージに責任を負うべきは誰なのか(レッド・パージとGHQ;レッド・パージと日本政府・企業経営者;裁判所、労働委員会は法的救済機関としての役割を果たしたか;労働組合の対応―沈黙と加担)
第5部 今なぜレッド・パージを問うのか―むすびにかえて(「過去の克服」の歴史的意義;レッド・パージ犠牲者の名誉回復の必要性と意義;レッド・パージを問うことの今日的意味)
著者等紹介
明神勲[ミョウジンイサオ]
1941年北海道に生まれる。1967年北海道大学教育学研究科修士課程修了。2007年北海道教育大学名誉教授。専攻は、教員レッド・パージを中心とした占領期教育史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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