出版社内容情報
東北地方は、古代から近代にいたるまで、最果ての地・野蛮の地として、差別と収奪、征服の対象とされてきた。ともすれば重苦しい歴史観にしばれがちな従来の東北史を脱却し独自の民俗文化に光をあてる。
目次
北方に花開いた縄文文化
古代蝦夷の時代
躍動する北の中世
奥羽の激動の時代
統一政権と奥羽
北奥のアイヌ民族
奥羽諸藩と北方世界
奥羽地方の産業・商業
民衆の生活・風俗
奥羽地方の学問と文化
民衆と明治維新
自由民権運動
日清・日露の対外戦争
大正デモクラシーの展開
昭和恐慌と大凶作
戦時体制下の農民兵士と民衆
アジア・太平洋戦争
敗戦、そして戦後改革
高度経済成長とその挫折
東北の豊かな民衆文化
著者等紹介
一戸富士雄[イチノヘフジオ]
1930年青森県生まれ。東北大学文学部卒業。東北大学大学院修士課程修了。元宮城学院中学高校教諭、元宮城教育大学非常勤講師、歴史教育者協議会・歴史学研究会・十五年戦争と日本の医学医療研究会、会員
榎森進[エモリススム]
1940年山形県天童市生まれ。東北大学文学部卒業。北海道松前町史編集長・函館大学教授を経て、東北学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひだまりさん
1
実は、何かと蔑まれてきた歴史を持つ東北地方。現在の東北のイメージ、人々の気質などは、歴史の積み重ねの表れだったんだなぁ。だが、やはり東北は良い(・∀・)2015/11/13
Primavera
0
歴史の教科書には出てこない、というか「日本史」を東北という立ち位置から見たQ&A集。近代の分量だけがやたら多いのが気になるが、それ以前は資料がかなり乏しいことを考えれば仕方がないか。歴史とは勝者の記録であり、日本の歴史は常に西が中心。異常なまでに蔑まれてきた東北の歴史を知るには、読みやすくていいかもしれない。2011/09/16
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