内容説明
日本ファシズム体制成立への過程を克明にたどり、比較政治史の視角から日本におけるファシズム体制の特質を明らかにする。20年近くにわたって積み上げられた実証研究をもとにして、日本ファシズム成立の途上における天皇制、軍部、民衆の役割を生き生きと描く。
目次
序章 ファシズム期の歴史的位置
第1章 ファシズム運動登場へのプロセス
第2章 満州事変とファシズム運動
第3章 軍ファシズム運動の展開
第4章 軍部の行き詰まりと二・二六事件
第5章 二・二六事件がもたらしたもの
終章 日本ファシズムとその特質