治安維持法一〇〇年―「新しい戦中」にしないために

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治安維持法一〇〇年―「新しい戦中」にしないために

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  • サイズ 46判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784272510191
  • NDC分類 326.81
  • Cコード C0021

出版社内容情報

共産党の弾圧のみならず、日本が戦争へと突き進むなかで取締対象を異常なほど拡張していった治安維持法。朝鮮・台湾・「満洲国」でより苛烈に運用され、思想・言論・行動の自由を奪った実態を描き、「新たな戦前」状態の現在に警鐘を鳴らす。

[目次]

まえがき
第1章 戦前の治安維持法体制
1 治安維持法とは何だったのか
――植民地朝鮮・台湾、「満洲国」における運用を視野に(荻野富士夫)
コラム1 「大東亜治安体制」の構想(荻野富士夫)
コラム2 治安維持法関係資料の残り方と現況(荻野富士夫)

第2章 治安維持法に抗した人びとを語り継ぐ――教育・思想の自由をめぐって
1. 京都学連事件――治安維持法最初の適用事件 (本庄 豊)
2.長野県「二・四事件」――「教員赤化事件」という攻撃に抗して(小平千文)
3.今こそ一五年戦争期の兵庫の「新興教育運動」から学ぶ(田中孝雄)
4.「唯物論研究会」弾圧と周辺の人々(黒川伊織)
5.村山俊太郎、ひでがめざした民主主義とそれへの弾圧(村山士郎)
6.北海道綴り方教育連盟事件と生活図画事件(川嶋 均)
7.治安維持法下朝鮮の二つの学生運動――光州事件と春川「常緑会」事件(丸浜 昭)
8.エスペランチスト・長谷川テル―日中友好のかけはしとなって(西田千津・田辺実)
コラム3 戦争末期の庶民の言辞から日本社会を見る(丸浜 昭)

第3章 現代の治安維持法
1.戦後、治安維持法体制の断絶と連続(関原正裕)
コラム4 特高・内務・司法官僚の戦後(桜井千恵美)
2.現代の治安維持――共謀罪・特定秘密保護法の成立(白神優理子)
3.安保三文書と改憲のねらい(山田 朗)
4.権力犯罪を告発した「横浜事件」再審と国家賠償請求(山本志都)
5.経済安全保障のねらいと現在(布施祐仁)
6 戦後の学問と教育への国家統制と政治介入(河合美喜夫)    

第4章 治安維持法はどう教えられているか
1 平和に向けて教員と生徒はどう語り合うか――治安維持法に関するある授業から(内田一樹)
2 高校授業実践 絵を書いただけで罪になるのか?
――治安維持法の変遷に注目して(伊藤和彦)  
3 治安維持法は教科書にどのように記述されているか(河合美喜夫)



資料 関連年表/関連法

内容説明

人びとと社会から何を奪い、何をもたらしたのか?「新しい戦前」状態の現在に警鐘を鳴らす。社会運動や思想・言論の自由を弾圧し、戦争に反対する声を圧殺した治安維持法。その実態を教育・思想に焦点をあてて描き、日本国内より朝鮮・台湾・「満洲国」で苛烈に運用された問題も提示する。

目次

第1章 治安維持法とは何だったのか(戦前の治安維持法体制―植民地朝鮮・台湾、「満洲国」における運用を視野に)
第2章 治安維持法に抗した人びとを語り継ぐ―教育・思想の自由をめぐって(京都学連事件―治安維持法国内最初の適用事件;長野県「二・四事件」―「教員赤化事件」という攻撃に抗して ほか)
第3章 治安維持法は今も生きている(戦後、治安維持法体制の断絶と連続;権力犯罪を告発した「横浜事件」再審と国家賠償請求 ほか)
第4章 治安維持法はどう教えられているか(平和に向けて教員と生徒はどう語り合うか―治安維持法に関するある議論から;絵を描いただけで罪になるのか?―治安維持法の変遷に注目して ほか)

著者等紹介

荻野富士夫[オギノフジオ]
1953年生まれ。小樽商科大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Go Extreme

1
治安維持法への抵抗と継承 改正治安維持法 死刑導入 国体変革思想の廃滅 三・一五事件 一斉検挙 警察による日常的拷問 植民地朝鮮 苛烈運用 死刑多発 満洲国 臨陣格殺 合法化 治安維持法の廃止 戦後体制連続 国家保安法 治安維持法継承 生活綴方教育弾圧 綴方事件 朝鮮読書会 常緑会弾圧 教育文化活動への弾圧 治安維持法は今も生存 現代版治安維持法 共謀罪 特定秘密保護法 知る権利侵害 経済安保政策 民間経済統制 教育への国家統制 政治介入 日の丸 君が代強制 権力犯罪 治安維持法弾圧 不当な支配への抵抗2025/04/27

☔(sub2)

0
326(刑法、刑事法)、図書館本。大月書店2025年3月31日発行。〈流〉◎ 新刊コーナーで目について興味があったから年表とコラム(pp. 29-32)のみに目を通した。治安維持法に関する資料のアクセスと、現在入手可能なテキストについての案内がある。『思想月報』『特高月報』『社会運動の状況』『思想彙報』(憲兵)などが『思想研究資料』特輯『特高警察関係資料集成』アジア歴史資料センター〈jacar.go.jp〉でデジタル資料で閲覧・複製できるとのこと。次の予約者がいるため早めに返却する。購入検討中2025/05/19

KocmocKocma

0
昨日会議で国会請願の報告をして「山本太郎議員のところは秘書二人が”治安維持法とその犠牲者の国家賠償の要求をしている”とこちらが説明をするのをぽか~んとした顔で聞いていた」と言ったところ、「若い人は治安維持法なんて知らないからね」「今、学校では治安維持法のことを教えていないんじゃないの?」という声がその場で出たので、「いや、それは違う。教科書には載っています。この間新しく出た治安維持法の本には、今の教科書で治安維持法がどう書かれているのか、比較表もあって詳しく載っていますよ」とこの本を紹介しておいた。 2025/05/18

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