出版社内容情報
韓国で10万部以上、日本で40万部以上売れた『反日種族主義』。日韓の右派ネットワークが作り出したそのからくりを暴きだし、「実証主義」を掲げる彼らの主張と論理を元の資料から読み解き、その虚構をはがしとる。
内容説明
ポスト真実と歴史否定、『反日種族主義』、ポスト真実の時代、否定とヘイトにどう応じるか。否定の時代にいかに歴史を聴くか…第14回林鍾國賞。
目次
第1部 「反日種族主義」とは何か(2019年、「反日種族主義」現象;「教科書右派」の誕生、2005年の韓国と1997年の日本;2013~2015年、反日民族主義を攻撃せよ;『反日種族主義』の方法と論理)
第2部 『反日種族主義』の主張を批判する(日本軍「慰安婦」は「性奴隷」ではなく稼ぎの良い「売春婦」だった?;誘拐や求人詐欺はあったが、奴隷狩りのような強制連行はなかった?;民間の公娼制が軍事的に動員され編成されたものだから合法?;「慰安婦」個人の営業で、自由廃業の権利と自由があった?;需要が確保された高収入の市場で、少なくない金額を貯蓄し送金した?;「慰安婦」と女子挺身隊を混同している?)
第3部 資料と証言、歪曲したり奪い取ったりせず文脈を見る(連合軍捕虜尋問資料をどのように読むか;日本軍「慰安婦」被害者の話をどのように聴くのか;惜別のアリランを歌う朝鮮人「慰安婦」―ビルマ・ミッチナーの朝鮮人「慰安婦」の話;戦利品として残された臨月の「慰安婦」―中国・雲南省松山と騰衝の朝鮮人「慰安婦」の話;日本軍「慰安婦」、米軍・国連軍「慰安婦」、韓国軍「慰安婦」―李栄薫の「我々の中の慰安婦」論に答える)
著者等紹介
康誠賢[カンソンヒョン]
聖公会大学校東アジア研究所助教授、冷戦平和研究センター長。韓国冷戦学会理事、韓国社会史学会運営委員、季刊『黄海文化』編集委員を務めている。社会学者
鄭栄桓[チョンヨンファン]
明治学院大学教養教育センター教授。専攻は朝鮮近現代史・在日朝鮮人史
古橋綾[フルハシアヤ]
東京外国語大学大学院非常勤講師・立教大学兼任講師。専攻は歴史社会学、ジェンダー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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