出版社内容情報
コンピュータを用いた量的分析が質的分析をどのように深化させるのか。データ分析から相関関係のみならず因果関係を導出することは可能か。また、地理・空間情報の解析を通して何が見えてくるのか。デジタル技術活用の実例から論じる。
内容説明
歴史学はさらに豊かになっていく。量的分析と質的分析の相互補完による研究の深化、相関関係から因果関係へと進むデータ分析、地理・空間情報の解析が示す可視的な歴史像―デジタル技術活用の可能性と課題を示す。
目次
総論 計算と解釈の間―歴史家のデジタル・キッチンへようこそ
第1部 量と質の相互補完(テキストデータの構造化と文献研究―明清時代カトリック漢訳教理書の事例;原爆記念日の社説から見た被爆地広島の平和意識の変容;日英村落史的対比研究とデータ分析―過去・現在・近未来)
第2部 相関から因果へ(データ分析に見る近代フランス地方幹部候補行政官の性質変化―ピレネー#オリアンタル県参事会員を事例として;戦後日本における農家の労働と出産の季節性―世帯単位データによる統計分析;明治末期日本における大気汚染と乳児死亡―計量分析によるアプローチ)
第3部 地理・空間情報の解析(古代吉備の開発と渡来民;明治7年の種痘規則布達に伴う足柄県東部における天然痘死亡率の急減―「江戸時代における人口分析システム」による分析結果;明治期地籍図の再評価とGISを用いた歴史的景観研究;衛星データの活用と中国古代史研究―秦漢時代の「牧」を事例として)
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