現代を生きる歴史科学 〈2〉 過去への照射

現代を生きる歴史科学 〈2〉 過去への照射

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  • サイズ B6判/ページ数 174p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784272501229
  • NDC分類 201

内容説明

日本の支配層は、経済的矛盾を深めながらも、アメリカ帝国主義の世界戦略に積極的に追随して、日米軍事同盟体制の強化をはかり、その負担と犠牲を国務に強いている。しかし、平和と民主主義をかちとり、まもり、再生するための運動は、世界の、日本のいたるところで、今までにない広がりをみせて展開されている。こうした現実のなかに身をおいて、いかに歴史認識とその方法をきたえ、新しい課題をつかみとり、科学的で人民的な歴史学の発展をはかっていったらよいのか。第2巻では、現実をうけとめて歴史学は過去をどう照らしだすことができるかを、人類のなかでの人間の結合のあり方に焦点をさだめて解明した。

目次

1 過去への照射―総論にかえて
2 天皇制と「日本文化論」(峰岸純夫)
3 国際認識と他民族観―「海禁」と「華夷秩序」論覚書(荒野泰典)
4 都市と人間(五井直弘)
5 家族と共同体(鬼頭清明)
6 身分と差別(塚田孝)
7 国家と民族―人民ポーランドにおける労働者階級の運動と運動史研究から(阪東宏)