内容説明
コペルニクスの地動説、ダーウィンの進化論―人類の自己愛に打撃を与えるがゆえに激しい批判を浴びた革命的理論としてこの二つを挙げ、続く三つ目として自らの精神分析理論を挙げたフロイト。現在も幅広い影響力を持つと同時に、絶え間ない批判を浴びるフロイトの業績と生涯を知る最適の入門書。
目次
第1章 生い立ち
第2章 実験
第3章 会話
第4章 説明
第5章 出発
第6章 解決
第7章 相互作用
第8章 現実
第9章 闘い
第10章 消耗
著者等紹介
ギンガリッチ,オーウェン[ギンガリッチ,オーウェン][Gingerich,Owen]
ハーヴァード大学教授(天文学・科学史)。スミソニアン天文物理観測所上級名誉天文学者。2006年夏のIAU(国際天文学連合)惑星定義委員会では議長を務めた
マッケンハウプト,マーガレット[マッケンハウプト,マーガレット][Muckenhoupt,Margaret]
心理学のインディペンデント・リサーチャー。ハーヴァード大学にて文学士号、ブラウン大学にて理学修士号取得。統合失調症と強迫神経症の臨床研究、色覚と心理言語学の研究をおこなっている
林大[ハヤシマサル]
1967年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょーや
5
自分としては、フロイトは自説に対して自己中というか、こじつけがましいというか、ナルシスト的な節があるのであまり好きになれない。この本を読んで自分の考えがが一部正しいとわかった。しかしやはり偉大な探求者であることに変わりはなく、近現代多大な影響を与えたことは間違いないことも痛感した2019/06/30
IKUMI KOMAGUTI
0
うーん。かんたんのし簡単の知れると思ったが甘かった。 でもフロイトは完璧な人間でなかった2014/03/06
いぐあな
0
フロイトの生涯を綴った伝記。用語の詳しい説明はほとんどない。 私の中のフロイトのイメージは「家族大好きなちょっと頑固なおじいちゃん」に決定した。2012/05/17
ゆに
0
フロイトのことを知らなくても読めた。 ただ、流し読みとはいえ読むのに少し根気が必要だった。2012/04/06
Lieu
0
これは小著だが、有名な分析例を失敗例も含めて余すところなく取り上げており、その評価も中立的なもので、フロイトに懐疑的な読者でも納得できる。「イルマの注射の夢」の事件なども、客観的に見ると、女性患者が男性たちのエゴイズムの犠牲にされてしまった例かもしれない。それでもフロイトのすごいのは、臨床経験で新しい発見があると、理論を変えることを躊躇しなかったことだろう。2020/03/09
-
- 洋書
- El acecho